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想像と現実

 今日から2月で、今年も早一か月が過ぎました。

 12月末から徐々に感染が拡大しつつあったオミクロン株のパンデミック拡大が止まりません。

 でも1か月前に、欧米の流行現象をニュースなどで見て、日本でも感染拡大は必須であることは予想できていました。

 自分でも患者さんに「1月の終わりには緊急事態宣言が出されるぐらいに感染が拡大しているだろう」と言っていたのに、いざ、実際そのようになりそうとなると、実感がわきません。

 想像していたことそのままなのに、現実を受けとめることができないで、実感がわきません。

 それは身近に感染者数がいなく、買い物以外外出を控えているため現状に直に触れることがないためと、

 医療現場や患者の現状をリアルで知らないためでしょう。

 けれども、感染拡大を防ぐためには、私のような想像でしか、感染というものに接する大部分の未感染者が、

 その想像力を原動力として、感染防御の行動変容をしなければならないと思います。

 もしかすると、感染症予防の最大の要は、個人個人の想像力かも知れないと思います。

 そしてその想像力は状況を的確に把握し、厳密な予想を立てたうえで生まれてくる想像力であればあるほど、

 感染に威力を発するでしょう。