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住まいは「砦」?

 東京都で2度めの緊急事態宣言が出ての週末。

 私はコロナ流行が始まってからずっと「スティホーム」の生活をしているので、

 緊急事態宣言が出ても変わらない生活を送っています。

 規則正しく毎日の生活を送ること。

 それが心身のバランスを保つために肝要なことと心掛けて、

 今は何も考えず、ひたすら日々のルーティンをこなしています。

 ふと考えると、現在大部分の日本国民が、こうして家に「棲む」生活を強いられているのだなあと。

 住まいが果たす役割が、住民が外界に対して開かれていて、外に出るための基地であるように漠然的に捉えていたのですが、今回のコロナで、住まいが外の脅威ーウイルスなどーから身を守るための「砦」の働きもしているのだと改めて知りました。

 政府の方針も、とにかく「家にじっとしていろ。」、「人と会うな!」とと言っているに等しくようです。

 仕事や必要な買い出しなどで家から出ざるを得ない人も多くいますが、

 私を含め日本国民の大半が、住まいという砦にこもって「籠城」しているのを想像すると、異様な感覚に襲われます。

 そして現在は事実上、日本は海外との往来を禁止しているので、「鎖国」状態です。

 幸い、デジタル通信機器の発達で、間接的なコミュニケーションは図られているので、社会が機能していますが、

 住まいという「砦」に「籠城」する生活が長期に続くと、国民的単位で心身に影響がでてくるのではないかと危惧しています。

 人間は動物ー「動く」「生き物」なのだから。