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春雷

 昨日の午後はここ世田谷でも豪雨と雷鳴がとどろきました。

 天気予報で朝から雨だったので、早朝ジョギングは中止。

 予定通りスマホのYouTubeで菊池亮太のピアノを聞きながら

 たぶり1時間以上ゆっくりと読書をしました。

 引き続き雨が降っていたので、買い物だてらのウオーキングも中止。

 空いた時間に、高橋源一郎のラジオ「飛ぶ教室」を聴きながら、

 掃除とパン作りをしました。

 昼前雨は少し小降りになって空も明るくなったので、

 「雨はやむのかな?」と思っていましたが、

 2時過ぎごろから再び暗くなってきて、

 稲妻が光り、雷が鳴り始め、ひとしきり大雨になりました。

 「春雷」にしてはかなり激しい雷と雨でしたが、

 東京都では浸水や鉄道運航にも支障が出るほどだったようです。

 外は、雷雨とどろく中、聾者で写真家の齋藤陽道氏の「声めぐり」を読みました。

 聞こえることと、聞こえないこと。

 声を聴くこと、声と記憶。。。

 手話に出会い、「見る言葉」によって身体が拓かれていった体験が

 詩情豊かな言葉で綴られて、時折書かれた内容と関係するスナップ写真が挿入されていて、

 このように斎藤さんは、「音を見ていた」のだなあと感じました。

 外の雷音と、本の文字を読むコントラストを感じながら、

 春雷の時間を過ごしました。