· 

他愛ない会話の効用

 毎月末に、母親の介護のために帰省している40年来の友人とスカイプでの会話を楽しんでいます。

 昼午後から4時間ぐらい、本当に他愛のないことばかり、延々「ダベッて」いるだけなのですが、

 コロナ禍で2年間、直接会えないので、スクリーン画面を通してですが、相手の顔を見ながら話していると、数千キロの距離を感じさせず、同じ空間を共有しているような気になって、ホント、文明の利器に感謝しています。

 コロナ禍で、遠距離に住んでいる彼女だけでなく、都内の友人との直接の会話や会食は、この2年近く皆無なのですが、もともと独りでいることが好きで(偏愛?)苦にならないタイプの私なので、精神的に安定して過ごすことができています。

 けれども、人の本能であるコミュニケーションが、これまで人類が進化の中で培ってきた直接対面のそれとことなり、テクノロジーにより感覚器を代替した手段で行われることが可能になったこと、

 これまでも電話などの聴覚手段のコミュニケーションは、もう私たちの生活に深く入り込み、それが私たちのコミュニケーションの本能にどのような変化をもたらしたかという意識はなくなってしまっています。

 それに加えて、今回のコロナ禍で普及したオンライン上のコミュニケーションで、デジタルを介した視覚による双方向のコミュニケーションの機会が増えたことは、どのような精神的な影響を及ぼしていくのだろうと思います。

 ただ、私にとっては月に一度の友人とのSkypeでの対話が何よりもかけがえのない時間です。