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多様化する家族像

 アマゾンで商品を注文してカードで支払いしたら、いつのまにかプライム会員になってしまっていて、

 毎月500円の会員費を払うはめになってしまいました。

 そんなにアマゾンで購入する機会もないので、ただちに退会しようと思いましたが、

 プライム会員の得点に、配信されるミュージック聞き放題、ビデオ見放題のサービスがあることを知り、

 「元を取る」という貧乏根性で、毎日大好きなヨーヨーマのチェロをバックミュージックに読書、夜はテレビのない生活を10年以上続けてきていて、久しぶりに映像=映画を毎日観る生活を送るようになりました。

 たぶん自分で映画館で観ないような配信ビデオも多くありますが、

 無料配信だからこそ、内容もレビューもほとんどわからない映画を、

「出会い」として見ていると、映画はその時代、その地で暮らす人々の無意識の表徴をくみ上げているのだなあと、

 どの映画も興味深く観ています。

 20本近く見続けて、そこで描かれる人間模様のテーマは、やはり家族です。

 そしてその家族の100%が、いわゆる両親が揃って子供がいてという典型的な「古典的な」家族像ではなく、

 すべてが両輪が離婚しているものでした。

 まあ、葛藤、軋轢のないものはドラマが生まれるはずがないからなのでしょうが、

 しかし、描かれるいわゆる「崩壊家族」のすべてが、典型的な家族という価値観からずれていて、

 しかも、登場人物すべてがそれを当たり前のこととして受け入れ、それぞれ柔軟な価値観を見出し

 魅力的に描かれています。

 特に母親である女性像がそれぞれ個性があり魅力的に描かれています。

 多様化する家族。

 その牽引役を担っているのは、母親である女性であることを改めて感じました。