· 

コロナよりも怖い天然痘ウィルス

 コロナウィルスの流行が報道されていますが、何人発症したとか(その大部分は「ダイヤモンドプリンセス」号内)、どこで発生したとか、受け取る人の危機感と不安感を煽るような報道ばかりで、実際に感染した人の症状や治癒する経過、免疫が低下した人(高齢者や糖尿病などの持病を持つ人)がなぜ、重症化するのかという疑問に答える報道はなされていないので、なんだか不安だけ煽られて、実態とは乖離しているような気がします。

 第一40歳以下はほとんど重症化せず、風邪症状で収まるらしいです。だから健康な成人が気を付けることは、とにかく予防と、感染したら、それを他の人に移さないようにすることに尽き、普通に流行するインフルエンザと同様に対策をするのに尽きると思います。とにかく手洗い20秒。

 新型ウィルスの流行も怖いけれども、適切なワクチン接種でほとんどの感染症は予防もしくは重症化しなくできるので、国は正しい予防接種政策のための啓蒙と実施を進めてほしいです。

 ただ、感染症関連の本を読んでいて、今一番恐れている感染症は天然痘です。1977年にWHOが撲滅宣言をしてから予防接種がなされていなく、アメリカの国立感染症センターにウィルスが保管されているほか、数か所だけに「予備」のウィルスが存在するだけのようですが、以前保管していた旧ソ連政権が崩壊するなか、一部のウィルスはその行方がわからなくなっているそうです。

 純粋な天然痘ウィルス感染は4割の致死率があり、生物兵器として空から散布しても直後には気づかれず、数日後にバタバタと発症し死亡していくことが予想されるそうです。

 テロ対策としてのワクチン接種は、平和な日本では現実的には思われないかも知れませんが、それが起こった時の社会に対する破壊の大きさから考えて、ぜひ天然痘ワクチン接種を復活させてほしいです。ちなみに子供のころワクチン接種を受けた人もかなり効き目が弱っているようで、全世代でワクチン接種が必要なようです。