もう半年余りアメリカの番組「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NYK」を繰り返し毎晩観ています。シーズン7までで、全話150話以上あるのですが、3回目です。
どうして、こうハマってしまったのか?
それはイギリス人であるホームズ、チャイニーズ系アメリカ人であるワトソン、そして彼らの活躍するニューヨーク市警の多くが、これまでアメリカ社会の主流と考えられていたWAPSではなく、黒人系、ヒスパニック系、アジア系の登場人物、それだけでなく、ゲイなどの性的マイノリティなどが、そのアイデンティティがプロットに影響しなく、つまり、ごく当たり前のようにして描かれているダイバーシティが見ていて心地いいからです。
これはたぶんニューヨークというダイヴァーシティの都市を舞台にしているから可能な状況だと思いますが、作り手に多様性に対する強い意識が感じられます。
さらにドラッグの元依存症であり、ドラマの重要な要素である依存症からの脱却というのも、リアリティある描かれ方をしていて、紆余曲折を経て依存症治療を続けるホームズが、現代アメリカ社会問題となっているドラッグ問題についても教えられます。
さらに、NSA、FBI、CIA、ハッカー集団など、情報が事件の原因、操作などに大きく影響を与えているということもドラマを観ていて実感。
扱われるテーマも、アメリカ社会の最前線のトピックを取り上げてあり、まるでSFか?(火星の資源開発に絡む事件など)と思わせるものもあります。
バンバン固有名詞でプロットを進めて、さらに上のような理由でプロットの背景を知らないでは推理が難しく、一回だけでは理解しずらかったので、2度、3度見ることによってわかるようになり、脚本がよくできているなあと感心します。
そして何よりも、ホームズとワトソンが男女恋愛を表にださず、様々な紆余屈折を得ながらパートナーとしての関係を確固たるものにしていく過程です。
しばらく、「エレメンタリー」に「とことん」ハマりそうです。
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