ラジオを聴いていたら、ポストペット(懐かしい。。)を開発された人(名前を聞き逃してしまいました)が、現在ナウシカ型の人力飛行機を作り空を飛んだ体験を語っていました。
人力飛行の体験(ナウシカが空を飛んでる時の乗り物に似せて作られている)は、「まるで鳥になったような体験」であり、脳も「鳥頭」になったような感覚だと語っておられました。「先のことがまるで考えられない。」と。
人間の脳は三次元のものを二次元に変換してとらえるようになっていて(テレビや映画などの映像が象徴)、三次元そのものを視覚的に体感することはできないようです。
二次元感覚は、時間を含めた四次元をそのまま体験することはできず、時間をリニアなものと翻訳し、過去・現在・未来という指標をつけてとらえるようになっているそうです。
だから人力で飛行する体験は、三次元をそのまま体感することになり、鳥が大空を飛んでいるときの、リニアな時間感覚がなくなり、「今、ここ」なマインドフルな精神状態になったようです。
それは超感覚の体験で、二次元に縛られた脳が解放された快感体験なのではないか。
私たちの身体は生まれた時から一キロ/㎠の重力を全身の細胞に受けているのですが、そのストレスを意識することはありません。
しかし、それがいかに脳に負荷をかけているか。それは科学者である宇宙飛行士が、宇宙空間で神秘体験を多く経験していることを報告していること、そこまでいかなくても、私たちはお風呂やプールなどの水の中で1/6の重力になっただけで、脳は解放感を覚えることからも感じ取ることができます。
「鳥頭」は、三歩歩めばもう忘れてしまうような脳の在り方を指して、鳥の記憶力のなさ(本当にそうなのか実験したのだろうか)をたとえに侮蔑的に表現した言葉ですが、いやいやどうして、「鳥頭」は、重力の呪縛から解放された快感に満ちた意識なのではないかと、ラジオから聞こえる鳥飛行体験を語る方の、たぶんそれをすることで一文の足しにもならない愚体験(失礼!)から、うらやましく感じ、私もいつか空を自力で飛んでみたいなと切実に思いました。
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