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「いつのまにか」年の瀬

 朝のジョギングやウオーキングの時に、いちょうの落葉が黄色に変色していて

「あ~今年も終わりなんだなあ」と、改めて実感しました。

 いつも12月15日は、世田谷名物「ボロ市」があって、会場のボロ市通りのいちょう並木が黄色に色づいて、街の賑わいもあって、いつもは閑散としている通りが、いっきに華やかになるのですが、

 今年は肌寒く、人通りも少ないなか、いちょうだけが黄色に色づき、やがて落葉しています。

 コロナ感染拡大で、「クリスマスや正月どころではない。」気分ですが、

 恒例のイベントが、単調な日々の色どりを添えていたのだなあと実感した年でもありました。

 私をはじめ皆さんの口癖が「いつのまにか。。。」になってしまっています。

 暦のめぐりと、消滅したイベント等々への思いが齟齬をきたして、

 面倒だなあと感じていたそれらの行事の、面倒くささこそ、実は気分のメリハリや期待感の一つであったんだなあと、それらがなくなって、消失した実感すら確かでない、落ち着かない年末を過ごしています。

 コロナの変異株も次々出現して、日本は完全に鎖国状態で年越しを迎えます。

 現在はテクノロジーの発達で、事実上海外との人の往来が遮断されても、

 島国のDNAのせいか、完全孤立した感覚は感じないのですが、

 現在1億人の日本人が日本列島に「閉じ込められている」状態であるのですが

 私のように以前から海外への旅行はそれほどしていないし、その欲求もない者は

その状況に対しても、不便や欲求不満は感じていません。

 ただ、ただ、「いつもと違う」違和感に包まれる年の瀬です。