ラジオ深夜便「明日へのことば」に「寺子屋ネットワーク」の理事長村越氏がお話していました。
新潟出身で小さな土木建設を営まれていた氏は、子供の小学校のPTA会長を引き受けたことが縁となって、地元川崎市川崎区の児童活動に関わるようになったようです。
それ以前から忙しい仕事の合間にも積極的に子育てに関わり、「子供と関わりあえるのは今だけ」と、請け負った仕事をキャンセルしてまで子供とのかかわりを優先してきたようです。
保護者有志と「寺子屋」を立ち上げ、様々な取り組みで、当時荒れていた中学生たちをひきつけ、地域と結びつける活動を続けてきたようです。
「不良」と呼ばれていた少年たちも、地元の人たちに感謝されることで、少しずつ「居場所」を確保できたようで、次第に落ち着いてきたようです。
村越氏の穏やかな語り口を聴いていると、子供に地域というセイフティネットを提供することが、子供の心身の成長に必要なのだという熱い思いを胸に、しかしながら、子供と触れ合い、その成長を目にすることが自身の最大の喜びであり、また、活動を通じて数々の課題を地域の大人と解決していく、雪国の人特有の辛抱強く粘り強い、成熟した大人を久しぶりに感じました。
番組の中で村越氏が「私はお金持ちではないですが、『つながり持ち』で、そのことに感謝しています。」とおっしゃっていました。つながりによって人生が豊かになったと。
今、新型コロナの流行で、外出自粛のため、物理的に人と人とのつながりが絶たれていますが、そんな中でも心と心のつながりは、何らかの形で持続し、それを積み重ねて「つながり持ち」になりたいと思いました。
コメントをお書きください