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梅雨ってどんなだったっけ?

 梅雨入りしたのに今週前半の東京は30℃を超える真夏日の晴天で、湿度も低くなっていて、暑いけれどもからっとして過ごしやすい日々です。今日夕方から雨になり、明日は一日雨のようですが、その後も天気予報によると晴れか曇りマークです。

 もう半世紀前になるあじさいとカタツムリの思い出を先日書きましたが、ほんと、カタツムリを最近目にしていません。アジサイは子供のころの赤や青だけだったのが、今は様々な新種が咲いていて目を楽しませてくれていますが。

 そしてアジサイの葉にかたつむり、というように梅雨と言えばシトシトと一日中雨降る状況を思い浮かべてしまいますが、近年の梅雨は様変わりして、晴天、降れば土砂降り、とまるで夏の夕立のような降り方に変わっています。

 シトシトと降る雨は、南の太平洋高気圧と北からのオホーツク高気圧のぶつかり合いでできる梅雨前線が、オホーツク高気圧の勢力が勝って南下して降らせる雨のようですが、近年の地球温暖化と関係しているのか、オホーツク高気圧の勢力が弱くなってきているのでしょうか?

 暖冬、猛暑、集中豪雨と、温暖化現象は21世紀に入って、確実に、昭和の頃までの日本の気象では体験しなかったような現象が多発していて、温帯の日本の四季の変化さえもなくなってきているように感じます。

 様々に移り変わる四季の中で、日本の文化や風土が形成されてきたのですが、それが近代化された生活様式にも合わなくなってきている上に、四季のめぐりを感知させてくれる自然現象も変化してきて、幼いころから培われて身体に染み付いた感覚と、現実とのミスマッチによって毎年違和感が高まってきています。

 その最たるものが季節感の喪失です。

 それは冷暖房システムの発達や、家屋の断熱などによる文明化作用によるものもあると思われますが、確実に生じている地球のエコシステムの変化によるものも加味されています。

 梅雨に入ったのに、梅雨らしくない。

 梅雨「らしい」とはどんなだったか?

 わからなくなっています。