オミクロン株の2件の国内感染者の発見の報道がされていました。
感染地域から帰国した人のようです。
欧米各地でも感染者の発見が続いていて、
それぞれの国で感染防止の対策は異なるようです。
コロナ感染症のパンデミックで痛感したのは、
人間はつくづく「動く=移動する生き物」、すなわち動物であるということです。
一昨年の年末に中国武漢で発見された新型コロナウイルスは、世界をあっという間に覆いつくし、
今ではウイルス感染のない地域は人間の住んでいない地域だけになっているようです。
このたびのオミクロン株も発見されてからわずかの期間で世界中にすでに広がっています。
現在のようなテクノロジーによるグローバルな移動手段がなかった時代には、
これほど短期間に感染症が拡大することはなかったと思われますが、
出アフリカを果たし、南米の先端まで移住した人類の祖先の、「移動したい」というDNAは、
テクノロジーの助けを受けてそれが容易になったこともあって、受け継がれ、その資質が爆発しているようです。
そのような人間の資質と感染症の拡大は「相性がいい」ようで、感染症の病原菌にとって、
人間の移動欲求は絶好の「ビーグル(乗り物)」の役割を果たしているようです。
人間はDNAのビーグルに過ぎないというのは「利己的な遺伝子」を書いた進化生物学者リチャード・ドーキンスの言葉ですが、「人間はウイルスのビーグル」でもあったのだと痛感しました。
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