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ワクチンと集団免疫

 朝日新聞連載の医師酒井健司氏の記事の中で、新型コロナは集団免疫が構築されるか?というのがありました。

 私は新型コロナ感染に関して、ワクチンが開発されれば感染発症は抑えられ、流行は収束に向かうと単純に考えていましたが、そうでもないようです。

 新型コロナウイルス感染の場合、集団免疫が40~60%ぐらいになったら、感染流行は抑えられるそうですが、そうすると日本の人口の4000万~7000万で、現在の罹患率5万人からは程遠い状態で、そうなった場合の重症者の数などを考慮すると、実際に罹患することによる集団免疫の獲得は被害からして現実的ではないそうです。

 新型コロナウイルスはワクチン接種で集団免疫が確立されるのか?また未知のウイルスのため確かではないそうです。

 そしてその免疫が麻疹が生涯免疫になるのに対して、一般の風邪の旧型コロナウイルス感染のように、子供のころから何度もかかることによって(つまり免疫獲得は弱い)、大人の重症化は防げる可能性があるということです。

 幸い子供は罹りにくく、かかっても重症化しないようなので。

 いずれにしても、これだけ地球規模で感染が流行している状態で、ワクチンによって速やかに流行が終息するようではなく、感染はくすぶりながら長期戦になるようです。

 思えば3月初め頃から社会的にコロナ流行の現実化が始まって、はや半年。

 流行は一向に収まらないですが、「ウイズCORONA」の時代をリアルに生きている私たちは、何だかこの状態に慣れてしまい、毎年繰り返される猛暑記録の更新も相まって、非日常が日常になってしまったようです。