私はアルコールをほとんど摂取しません。
ある程度飲める体質で(飲みすぎると気分が悪くなってしまいますが)、友人との会食の際には飲むことがありますが、自宅では一切飲むことはありません。
薬物依存者の治療をされている精神科医松本俊彦著「誰がために医者はいる」では、薬物(アルコールも含む)依存者の中で、もっとも「タチが悪い」のは、アルコール依存症者だそうです。
知らなかったのですが、他の薬物依存症はアルコールほど禁断症状は強くなく、断薬が容易なようです。
アルコールは人類の歴史において最も古くから摂取されてきた飲料で、集団で生活する生き物である人間にとって「酩酊」によってコミュニケーションを容易にする(麻痺させる?)作用のあるアルコールは治世手段としても役に立つ作用を持つために、社会的に容認されてきたのだということです。
私もアルコール飲料の「美味しさ」は認めます。けれども、どうしてもアルコール摂取目的が「酔う」ことであることに馴染めず、その気持ちに共感できません。
父親は全くアルコールが飲めない体質で、したがって酔っ払いを実際に見た(体験?)したのは、大学入学の新患コンパで自分が酔っぱらったのが最初でした。
「酔う」ことによってシラフである感覚を麻痺させるというアルコール飲酒の作用に共感できません。
自分が酔っぱらう(適度な酔いはいい)ことも、人が酔っぱらうことも好きではありません。
シラフでは表にだすと弊害のある思いをアルコールという「免罪符」で開放するというやり方がどうもフェアでないような感じがするからです。
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