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雪とコロナ

 日本海側の大雪が続いています。富山市に親戚がいて、10数年前の冬の豪雪時に雪国体験をしてみたくて、

雪の富山に旅行したのですが、いつも行く夏の光景とは打って変わって、道路沿いの歩道さえも区別がつかなくて、

長靴が雪にはまりながら歩くのが大変だったのを思い出しました。

 雪かきも初めて体験して、たった1時間あまりだったのに、へとへとになってしまって、

 雪国の人は毎日これを繰り返しているのだと思うと、

 雪国の人が、勤勉で堅実で辛抱強い気質になるのは、雪かきという「理不尽な」行為を冬の間しつづけなければならないことから培われてきた精神だと、体で納得しました。

 一転東京は寒いですが、空っ風の乾燥した天候です。

 雪がないために行動に支障はきたすことなく、住んでいる地の気候が与える影響の違いを痛感します。

 生活に影響を与えるという意味では共通し、その要因が自然なのか半ば人為的なのかの違いはありますが、

 日本海側の大雪と、都市部のコロナ感染流行。

 どちらも生活に支障をきたし、生命の危険さえ伴うものですが、

 私たちの日常生活がいかに複雑で微妙なバランスの上で成り立っているのかを教えてくれます。