朝日新聞ネット版で作家島田正彦氏が夢の効用を語っていました。
氏は作家として創作の源として自身の夢見体験を活用しているようで、一日に8時間ぶっ通しで寝て、その他昼寝、夕食後も1時間ほど、計10時間も寝ているそうです。か
そのように長時間寝て、眠っているときの無意識の創造性によって生み出されたものを、起きた瞬間から創作の源として活用しているようです。
物語など考えたことがない人も毎朝無意識に夢を紡いでいる。人は眠る限り、ストーリーテラーなんです。しかも夢は荒唐無稽、奇想天外、支離滅裂で、目覚めているときの論理やイメージを超越し、発想を自由に展開できます。0か1かを決めなければならないのが意識なら、0でも1でもある、「重ね合わせ」の状態を保っていられる無意識は依然、未開拓の領域です。
私も緊急事態宣言でが外出自粛で時間に余裕ができたので、今まで6時間睡眠だったのを7時間睡眠にしたろころ、夢を多く見るようになったと感じています。
うつらうつらとしてはっきりしたイメージとしては記憶されないものが多いのですが、意識の制約から逃れて脳が自由に解放されている心地がします(それが島田氏と違って創作には結びつくことはないのですが)。
目覚めた時にすっきりしない、なんとなくもやもやしていると感じる時は、多分夢を見ている気分を反復しているのだと思います。
睡眠についてその効用や、覚醒時のパフォーマンスを上げるためにどのような睡眠をとればいいかなど、睡眠の効用について話題に取り上げられますが、眠ることそれ自体の効用は夢見現象であるのではないでしょうか?
島田氏のように創作の源となるのは夢見の中でもごく一部の人だけでしょうが、日中の意識のストレスから脳を解放する役割は私を含めすべての人にあるように思います。
目覚めたばかりですが、今夜もどんな夢を見ることができるでしょうか?
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